かぜ漢方:葛根湯

薬剤師ライターのみきです。

今回は具体的な漢方薬の解説をしていきます。

難しい話ばかりでは退屈ですし・・・・私が(;´・ω・)

今回は葛根湯です。

葛根湯はほとんどの方が聞いたり、使ったりした経験がある漢方薬のひとつではないでしょうか。

『風邪の引き初めに・・・』なんてよく宣伝されていますよね。

この葛根湯、使われるのは風邪だけではないんです。

そのあたりも含めて解説していきます。

葛根湯に含まれる生薬は7種類で、それぞれ働きがあります。

①葛根(カッコン)

②大棗(タイソウ)

③麻黄(マオウ)

④甘草(カンゾウ)

⑤桂皮(ケイヒ)

⑥芍薬(シャクヤク)

⑦生姜(ショウキョウ)

主な成分は①の葛根。名前の由来にもなっている生薬です。これはグズという植物の根のことです。

①葛根、③麻黄、⑤桂皮、⑦生姜の4つの生薬が汗を出したり、熱を下げたりする働きをします。

②大棗、④甘草、⑥芍薬の3つは痛みを緩和するために働いています。

主な働きは?

主に使われるのは宣伝のとおり、『風邪の引き初め』です。

少し不調が見られたり、悪寒があったりする時に使うのが葛根湯です。

汗かかいて熱を下げる働きをして風邪の症状を和らげてくれます。

でも、ガッツリ熱が出てしまったり、風邪の症状で寝込んでしまったりしている場合は葛根湯よりも西洋薬の解熱剤や総合感冒薬を使うほうが症状が和らぎます。



そのほかに効果はある?

葛根湯は風邪の症状だけではなく、色々な場面で使われています。

風邪の他に、鼻かぜ(鼻炎の症状がある風邪)や頭痛、肩こり、筋肉痛など。


『風邪と全く違うのに効果があるって・・・・どうゆうこと?』


なんて疑ってしまいそうですが、これは含まれる生薬に関係しています。

葛根湯に含まれる生薬のひとつ、③麻黄。

これには痛みを鎮める働きもあります。そのため、頭痛や神経痛を和らげる効果が期待できます。

そのほかに⑥芍薬はこわばった筋肉を緩めてくれる働きがあるので肩こりなどに効果的です。



誰にでも効果があるのかな?

とても有名な葛根湯。

病院でもよく処方されますし、ドラッグストアでも簡単に購入することができます。

でも、ここで注意してほしいことがあります。

漢方薬は症状だけで選ぶものではなく、その人の体質なども含めて選ぶことが原則です。それは葛根湯も同じ。

葛根湯にも効果が発揮できる場合とそうでない場合があるのです。

効果を発揮できる人のタイプは『がっちりタイプ』。体力に自信がない人や身体が弱っている人などにはあまりお勧めできません。また、高齢者の男性で前立腺肥大という疾患を持っている人は注意が必要です。

葛根湯に含まれる生薬の③麻黄の成分(エフェドリン)でオシッコがさらに出にくくなってしまう場合があります。

胃腸が弱い人が葛根湯を使った場合、食欲が落ちてしまったり、胃に不快感を感じたり、悪心(気持ち悪くなる)や嘔吐を起こしてしまう場合があります。

とても有名で身近な漢方薬の葛根湯ですが、自分の体質や身体の状況を見つめた上で利用するようにしましょう。


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『自分の体質が分からない!』という方には一度、チェックをしてみるのがオススメです。

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