胃の不調に ~半夏瀉心湯~

薬剤師ライターの柳田みきです。

みなさんは半夏瀉心湯という漢方薬をご存じでしょうか。

「はんげしゃしんとう」と読みます。

この漢方薬は胃の不調の中でも、主につかえなどの症状がある場合におすすめする漢方薬です。

今回はこの漢方薬について解説していきます。

半夏瀉心湯ってどんな漢方?

半夏瀉心湯は全部で7種類の生薬で構成されています。


●黄連(オウレン)

脾臓のあたりの熱やつかえを取り除く働きをします。

●黄芩(オウゴン)

肺・胃のあたりの熱やつかえを取り除く働きをします。

●半夏(ハンゲ)

この漢方薬の主薬。上がった気を下げ、つかえを取り除きます。

●乾姜(カンキョウ)

主薬である半夏の働きを助けます。

●人参(ニンジン)

●甘草(カンゾウ)

●大棗(タイソウ)

人参と甘草と大棗は胃腸の血行と機能の回復を助けるのと、7種の成分を調和させます。


味は甘草による甘味と乾姜による辛みがある漢方薬です。

少し独特のにおいがある漢方薬ですが胃の不調に適しています。

どんな症状に使う漢方?

この半夏瀉心湯は胃の不調の中でも胃が気持ち悪い(悪心)吐き気や嘔吐などで食欲がなくなってしまっている場合におすすめできます。また、下痢や軟便の傾向がある場合にも使われます。

その他にも二日酔いや口内炎、神経症にも使う場合もあります。神経症は少し前までノイローゼとも言われていました。最近では不安障害とも言われ、入院するほどの状態ではない場合の症状にこの半夏瀉心湯を使う場合もあります。


この漢方薬に適している人

半夏瀉心湯が適している人は体力は中等度の人のみぞおちあたりの膨満感や腹が鳴り、軟便や下痢の傾向がある人や食欲不振で腹部の上の方に痛みがある人の胃の不調におすすめできる漢方薬です。

中等度の体力の人とは、体質を5段階ありその中で比較的体力がある体質の方のことを指します。

ものすごくがっちりしていて体力があるわけでもなく、細くて弱々しくもないごく、一般的な方という感じでとらえてください。多くの方がこの中等度の体力に当てはまります。


副作用は?

漢方薬は身体に優しくて副作用がないイメージを持っている方がおられます。イエスorノーで言うとノーです。

漢方薬にも当然、副作用はあります。

半夏瀉心湯については、呼吸しづらさや肺炎のような症状、むくみ、体重増加、脱力感や筋肉痛、倦怠感や黄疸などの症状がこの漢方薬を飲んでいる時に感じたら、飲むのを中止して病院を受診するようにしてください。


まとめ

胃の不調は現代の社会では誰もが経験する症状です。

筆者も例外ではありません。胃のあたりに不快感があるとモチベーションも上がらないですよね。

仕事にも集中できません。

何となく胃のあたりに不調を感じる、気分が悪くて吐きそう、下痢気味など・・・。

忙しい現代人はそんな症状を放置してしまっている人は多いのではないでしょうか。もし、自分の体質に合っていて胃のあたり不調を感じている方には半夏瀉心湯がおすすめです。



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